ドイツでのインパクト、社会人としての将来
川淵青年を含む日本代表一行がやってきたのは、ドイツ西部の工業都市・デュースブルグ。スポーツシューレという、複合的なスポーツ施設だった。
「信じられないぐらい充実してるんだよ。ドイツだって日本と同じように戦争に負けた国なのにね」
見事に整備された芝生のグラウンドが何面もあり、体育館、トレーニングルーム、食堂や宿泊施設まで完備。
「僕の記憶では、当時すでに車イスで乗れるバスがあった気がする。体育館では彼らが車イスでバレーみたいなスポーツをやっていた。すごく衝撃的だった。当時の日本では、障害者すらあまり見たことがなかったからね。障害を持つ人はほとんど出歩かないのが当たり前だったから。そんな時代に、ドイツではスポーツまでしてるんだよ。スポーツを楽しみたいと思うすべての人にきちんと応える社会がある。僕は、100年という単位が好きなんだけど(笑)…100年たっても日本はこんな国に追いつかないなって思った」
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